三ケ島かな 初Vのチャンス「自分を見失わないように」 首位と1打差2位

 笑顔を見せる三ケ島かな
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 「女子ゴルフ、アース・モンダミン・カップ・第3日」(24日、カメリアヒルズCC=パー72)

 4位から出た三ケ島かな(20)=ランテック=が7バーディー、2ボギーの67を出し、通算14アンダーで首位に1打差の2位へ浮上。最終日は1打差逆転でのツアー初優勝を目指す。2位からスタートした鈴木愛が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算15アンダーで首位。5月のほけんの窓口レディース以来の今季2勝目に王手をかけた。

 20歳の三ケ島が初優勝のビッグチャンスを引き寄せた。スタート前のパッティング練習では、優勝争いの緊張感からか、手が震え、1メートルのパットも外すありさま。「手の感覚がないくらいだった。自分を見失っているなと思った」と振り返ったが、案の定、1番で1メートルのパーパットを外してボギーが先行した。

 ゴルフ雑誌で読んだ九州出身プロの先輩・上田桃子の記事が“精神安定剤”の代わりになった。「上田さんはラウンド中にイライラしているときには、水分を取ったり、ゆっくり歩くようにするといいと言っていたんです。だから私もボールを打つ前のルーティンでやってみました」。すると3番で1メートルを沈めて初バーディー。「あのバーディーで落ち着きました」。7番からは3ホール連続バーディー。上田流ゆっくり歩きの効果は抜群だった。

 今季60台はこれが3回目で、67はこの日のベストスコア。首位の鈴木愛に1打差の2位へ急浮上し、最終日はツアー初優勝を狙える位置につけた。「明日は今日みたいに自分を見失わないように、1打1打頑張りたい。(リーダーズボードの)数字は見ずにやっていくつもりです」。無欲の一球入魂で初の栄冠をつかみ取る。

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