優作、藍の決断「後押し」 今年の正月に引退の意向聞いていた

 「男子ゴルフ・ミズノオープン・第3日」(27日、JFE瀬戸内海GC=72)

 今季限りでの現役引退を発表した宮里藍の兄、優作(36)=フリー=は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算3アンダーでトップと8打差の10位に浮上した。21位からのスタート前に会見し、「彼女の決断を後押ししたい」などと話した。2位から出たチャン・キム(米国)がこの日ベストスコアの67で回り、通算11アンダーで首位に立った。日本勢では通算5アンダーの宮本勝昌(44)=ハートンホテル=の5位が最高。薗田峻輔(27)=フリー=が37位から10位に上がった。

 宮里優が、妹の今季限りでの引退表明を受けて、スタート前に会見を行った。引退の意向を聞いたのは今年の正月。「『えっ』と思ったけど『そうか』とも。彼女は解放された感じがあって、明るかった」と、そのときの様子を明かした。

 「正直、もう少し見ていたかった。でも、家族として後押ししたい。彼女には『勝って終わりたいね』」と声を掛けたという。

 5歳年下の妹について「藍ちゃんは宮里家のシンボル。かけがえのない家族。僕は宮里藍のファン」と口にした。そして「ゴルフ界を変えた選手。ジュニアとか、特に女子プロは藍ちゃんを見て育った選手も多いし、僕たちもそういう存在になれるように頑張らないと」と、世界で戦い続けたことに敬意も払った。

 妹の今後についても言及。「聞いていないけど、いろんな経験を積んだ選手としてゴルフ界に携わってほしい」とエールを送った。今月、自身が優勝した日本プロゴルフ選手権で、妹が観戦に訪れたことにも触れた。「お兄ちゃんのいいところを見せられたら」というモチベーションで戦っていたという。

 17、18番と連続バーディーを奪って10位に浮上。プレー中に「何度か考えた。『この風だと、藍ちゃんはスピンが少ないから楽だろうな』とか」と打ち明けた。妹への思いを力にして、スコアを1つ伸ばした。

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