鈴木愛“吉兆V”あるゾ6打差大逆転

 「マスターズGCレディース・第3日」(25日、マスターズGC=パー72)

 9月の日本女子プロ選手権を制しツアー初優勝をメジャーで飾った鈴木愛(20)=フリー=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーの7位と踏ん張った。首位とは6打差ながら、大会前に足を運んだ焼き肉店では偶然にも初優勝時と同じ席に案内されるなど吉兆の予感。同じ宿舎、同じ塩ラーメンを食べて大逆転を狙う。この大会2勝の大山志保(37)=大和ハウス工業=が69で回り通算15アンダーで初日からの首位を守った。

 鈴木に吉兆の予感が漂ってきた。12番パー5。ピンまで70ヤード残すつもりの第2打が飛びすぎて「1番嫌いな」63ヤードが残った。案の定、第3打はピン奥3メートルと微妙な位置に。だが、「速かった」と言うパットがカップに一直線に吸い込まれ、うれしい誤算ともいえるバーディーを奪った。

 「パットがなかなか決まらない」と苦しむ中、最終18番でも2メートルを沈めてバーディー締めの69。通算9アンダーの7位に踏みとどまった。今大会のボギーはわずか2つと安定感は抜群で、首位とは6打差あるものの大逆転劇に希望を残した。

 9月に兵庫県三木市の美奈木GCで行われた日本女子プロ選手権を大会史上最年少で制してツアー初優勝。今大会のコース、マスターズGCも同じ三木市にあり、前回と同じ宿舎に泊まっている。

 大会前の20日に初優勝の祝勝会を行った焼き肉店に再び足を運んだところ、まさかの出来事があった。店内がガラガラにもかかわらず、何と店員に同じ席に案内されたのだ。「前もここだった。いいイメージ」と、最高の瞬間が鮮明に思い起こされた。

 第2ラウンドを終えた前夜は母・美江さんを「またあれ食べようよ」と誘い、宿舎近くのラーメン店へ。これまた初優勝した時と同じ塩ラーメンとチャーハンのセットをモリモリ食べた。

 腰、肩に加え、足の裏が張るなど連戦の疲労はピークだが、前日に1時間のマッサージを受けて回復に努めた。「3日通してこの日が良かったというのがない。(最終日は)パットが入ってくれれば」。我慢を重ねて迎える最終日。大爆発して歓喜の再現を狙う。

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