栃ノ心、優勝へまっしぐら 25連敗中の白鵬を力相撲で破る
「大相撲夏場所・12日目」(24日、両国国技館)
全勝の関脇栃ノ心(春日野)が、1敗の横綱白鵬(宮城野)を寄り切って2度目の優勝に大きく前進した。
これまで白鵬に25連敗中の栃ノ心は、横綱とがっぷり四つに組み、力比べの勝負となった。両者、引きつけながらまわしを切ろうとしたが譲らず、最後は土俵際で耐える白鵬を寄り切った。
26戦目で白鵬に初勝利を挙げた栃ノ心は「うれしいですね。よかったです。盛り上がっていると思いました」と息を切らせながら喜んだ。「上手をとりにいこうと思ってくんでよかったです。攻めて攻めてよかったです」と何度挑戦しても勝てなかった横綱を破ったことは大きな意味がある。
これで12戦全勝で優勝争い単独トップをひた走る。大関昇進も濃厚だが「あしたから3日間、気合を入れていきたい」と2度目の優勝に目をやった。
白鵬は2敗目で優勝争いから後退した。