諦めないサモア「あきらめずに前に」スクラム選択で示したプライド 日本ファンも拍手

サモアの選手と抱き合い、健闘をたたえ合うレメキ(撮影・棚橋慶太)
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 「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本38-19サモア」(5日、豊田スタジアム)

 日本代表(世界ランキング8位)が38-19でサモア(同15位)に快勝し、3連勝を飾った。

 後半終了間際、WTB松島がボーナス点を加えるトライ。日本にとっては理想的な展開となったが、その裏には最後まであきらめないサモアの姿勢があった。

 後半40分を過ぎて、サモアは劣勢の位置でボールを蹴り出さずスクラムを選択。蹴り出せば試合終了となったが、トライを狙って攻め続けた。7点差に詰め寄ることができればボーナス点が獲得できるため、当然の策ともいえるが、これで日本にも4トライ目を奪えるチャンスがつながった。スタジアムはどよめいた後、日本ファンからは大きな拍手が沸き起こった。

 サモアのジャクソンヘッドコーチは「あきらめずに前に前に進んだ。この雰囲気でプレーできたのは素晴らしい」と、誇らしげ。最後のアイルランド戦に向けて「いい機会と捉えてプレーしたい。楽しんでプレーしたい」と、うなずいた。

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