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笑わない男・稲垣啓太、笑顔でラグビーW杯へ 母校に300万円寄付…天然芝できた

 ラグビー日本代表プロップ稲垣啓太(29)=パナソニック=が8日、新潟市の母校・新潟工高を訪問。自ら約300万円を寄付して完成した天然芝グラウンド開きとW杯壮行会に出席した。一面緑になったグラウンドと、故郷の仲間やファンの前でめったに見せない笑顔も披露。W杯への意欲を新たにした。

 “笑わない男”が、笑った。練習試合時はもちろん、公の場でもテレビ出演でも常に厳しい表情。そんな稲垣が故郷の澄み切った空の下、日本海の風に吹かれながら、緑の芝を眺めて表情を崩した。周囲からの指摘に「地元でゆるむこともある。たまには普通に笑いますよ」と従来のコワモテに戻して話した。

 「2カ月前まで、硬い土だったとは思えない」。緑の芝に触れて、感慨深そうに話した。今春の新入部員が7人だった新潟工。樋口猛監督(47)は「廃部の危機も感じた。天然芝化しかないと思った」と稲垣にメールで相談。稲垣は二つ返事で300万円を寄付する男気を見せた。

 「新潟県のラグビー界の、希望の場所に中心になれば。子どもたちが未来のラグビーを担う人材に成長して世界に羽ばたいてほしい」。天然芝の上でプレーする子どもたちに、細い目をさらに細めた。

 現在はW杯前の最後のオフ。その中の貴重な1日を「仲間の大切さを知った」という母校で過ごした。30度を超える猛暑の中、大汗をぬぐいながら、訪れた500人を超えるファンや子どもたち一人一人へのサインや握手、写真撮影に応じた。

 「自分の原点が、再スタートをきって、さらに特別な場所になった」。心新たに臨むW杯。新潟を、日本を笑顔にする。

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