終盤切り札にドロップゴール SO田村&松田が特訓開始

 「ラグビー・日本代表合宿」(21日、網走)

 切り札は飛び道具だ。北海道網走市内で合宿中のラグビー日本代表は21日、午前練習を行った。実戦を想定した15対15の練習では、SO田村優(30)=キヤノン、松田力也(25)=パナソニック=がドロップゴールに挑戦。全体練習後も2人でドロップゴールの練習を繰り返した。

 練習でわずかに外した松田は「いい経験にして本番に決められるようにしたい」と苦笑い。「あんまり狙ったことがない。自分の形を見つければいいなと思います」と本番までに体得する思いだ。

 ボールをワンバウンドさせてゴールを決めるドロップゴールは決まれば3得点。イメージは前回大会決勝のニュージーランド-オーストラリア戦。ニュージーランドは21-17で迎えた後半30分、SOダン・カーター(37)=神戸製鋼=が試合を決める40メートルのドロップゴールを放った。

 松田は「22メートルライン付近だと相手も警戒しますけど、40メートルで警戒しないところで蹴られるのはすごい。意表を突けるようなタイミングで狙えれば」と言う。僅差で迎えた終盤。ドロップゴールを日本の秘密兵器にする。

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