ラグビー日本がPNC全勝優勝 W杯へ弾み!リーチ主将母の故郷で躍動2T

 「ラグビー・パシフィックネーションズ杯、日本34-20アメリカ」(10日、スバ)

 2勝同士で迎えた一戦で日本が米国を34-20で下し優勝した。4年ぶり出場の日本は2011年、14年に続く3度目の制覇。フランカーのリーチ・マイケル主将(30)=東芝=が2トライ。父コリンさん、母イヴァさんら親族50人が駆けつけた中、チームを勝利に導いた。計4トライと一定の成果を出した一方で、反則を重ねるなど課題もあった。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=40)は18日からの北海道・網走合宿を経て、8月末にW杯代表を決定。南アフリカ戦(9月6日・熊谷)を経てW杯に臨む。

 澄み切った空の下で、喜びを分かち合った。試合を終えてリーチ主将は、観客席に駆け上がる。父コリンさん、さらに親族から「ナイスゲーム!」の声が飛ぶ。母イヴァさんの故郷で、格別の存在感を見せつけた。

 「結果を出してよかったと思う。PNCを優勝して、いい流れでW杯へ臨みたい」

 開始2時間前から、盛り上がる一団がいた。ニュージーランドから一時帰国中のイヴァさんが、親族50人を連れてバスで来場。フィジー北部に住むコリンさんは、日本から来たリーチの家族を空港で拾って来場した。

 家族の前で、奮闘した。圧巻は後半15分。WTB福岡がタックルを受けながらFB山中にパス。敵陣を突破しながらSH流、フッカー堀江とつなぎ、ゴール目前で堀江の倒されながらのパスを受けたリーチ主将が2つ目のトライを決めた。

 「春からずっとオフロードパス(タックルされながらのパス)の練習はやってきた。成果は出ている」。積み重ねた鍛錬が大きな武器となった。

 4トライを奪い、ラインアウトは優勢、モール、スクラムも押し負けなかった中で課題もあった。後半はミスや反則を重ねて劣勢に回った。「(ミス、反則を)繰り返すと勢いがなくなる。なくさないといけない」と厳しい表情も見せた。

 PNCを制した11年は、W杯ニュージーランド大会は1分3敗。1次リーグ敗退だった。「変な自信がつかないほうがいい。2011年みたいになる可能性もあります。選手にも言っていく」。引き締めて過ごす残り40日。一分のスキも作らず、大舞台に臨む。

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