村田だけじゃない!「疑惑の判定」「世紀の大誤審」集めてみた

「疑惑の判定」で王座を逃してしまったボクシング村田。他にも世間を揺るがせた「世紀の大誤審」など判定にまつわる大事件を集めてみた(敬称略)、

公開日:2017.5.22

 春場所2日目、45連勝中の大鵬は前頭筆頭の戸田(後の羽黒岩)と対戦した。 立ち合い強く押し込まれた大鵬は守勢に。たまらず、はたき込みながら右に回り込み、両者もつれ合って土俵の外へ出た。軍配は大鵬に上がったが物言いがついた。戸田の右足が先に土俵外に着いたかに見えたが、短時間の協議の結果、行司差し違えで戸田の勝ちとなった。
 テレビや翌日の新聞で戸田の足が先に出ていることが報じられ、「世紀の大誤審」と物議を醸した。
08年2月18日のデイリー本紙に掲載された直撃インタビューで当時を振り返った大鵬は「ああいう相撲を取った自分が悪いんだと思って受け流しました」と語っていた。

【ちょっとブレイク】 伝統としきたりを重んじる日本相撲協会。官房長官や府知事に「女性も土俵に上がらせろ」と迫られても拒否するなど、頑迷なイメージがあるかもしれないけれど、前述のVTR判定のように、意外と柔軟な面もあるんです。
 例えば元々は四本柱で支えられていた国技館の吊り屋根。青龍・白虎・朱雀・玄武と東西南北の守護者が宿るという由緒正しき柱だったのに、テレビ中継の邪魔と判断するとあっさり無くして吊り屋根に。仕切りの時間もラジオ中継が始まると無制限から3分の制限つきになりました。今でこそ満員御礼続出の角界ですが、数年前からゆるキャラ「ひよの山」の採用や、SNSでの発信など今ドキのツールを柔軟に取り入れているのです。編集のオススメは協会公式ツイッター。巡業中などは千代丸がイジり倒されてるカワイイ?顔が頻繁にアップされてます。

【00年シドニー五輪・柔道】篠原信一無念の銀メダル 泣きごと言わず「弱いから負けた」

内またすかしでドイエ(左)に一本勝ちしたと確信し、ガッツポーズする篠原だったが…

 男子100キロ級決勝戦の1分30秒過ぎ、篠原はダビド・ドイエ(フランス)が仕掛けた内股に対して内股すかしで返し、勝利を確信してガッツポーズ。目の前にいた副審は篠原の一本勝ちと宣告したが、主審ともう1人の副審はドイエの有効とした。そのままポイントで上回ったドイエが優勢勝ち。試合後、日本側の抗議は認められず、後に国際柔道連盟は両者ともに技が完全ではなく、ドイエの内股を有効とした点を誤審と判断した。

12年後、ロンドンに代表監督として五輪に戻ってきた篠原だったが、今度は教え子があわや誤審の被害者になるところだった…

【12年ロンドン五輪・柔道】審判が道着の色間違えた?ハタ迷惑な判定で海老沼あわや敗戦

再判定で逆転勝利となった海老原(右)とぼう然の韓国選手

 <男子66キロ級準々決勝> 延長1分38秒には足技で一度は有効の判定を得たが、取り消される不運。極めつきは旗判定だ。有効を取り消されている海老沼が優勢と思われたが、相手を示す青い旗が3本上がった。
 会場の大ブーイングの中、異例の2度目の旗判定は、海老沼を示す白3本。首の皮一枚で救われ、準決勝に進んだ。

海老沼“旗迷惑”前代未聞判定間違い!

【86年・サッカーW杯】20世紀最大の伝説だ!マラドーナ“神の手ゴール”

 イングランドとの準々決勝、後半6分に浮き球をヘディングに見せかけて左手で押し込んだ。自ら「神の手」とうそぶいた伝説のゴール。
その3分後、今度は超人的な「5人抜きゴール」が生まれた。ハーフウエーライン手前からドリブルし、最後はGKもかわして流し込んだ。
 82年のフォークランド(マルビナス)諸島の領有権をめぐる紛争で英国に負けたアルゼンチン国民は、ずる賢さと技巧を駆使して勝つ痛快な姿に大いに溜飲を下げたのだった。

※大人の事情で写真を掲載できなかったので、マラドーナのモノマネをする芸人・ディエゴの写真でお茶を濁してます。すみません。m(__)m

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