たぬかな「攻め攻め」卒業!防御重視でe感じ
大阪に拠点を置くeスポーツのプロチーム「サイクロプス大阪」を応援する月イチ企画がスタートです。まずは所属ゲーマーのたぬかな選手(26)が自身の活動を振り返る「月刊たぬかな」から!最近、プレースタイルが変わってきた。自ら「攻め攻め」というほど攻撃力重視だったのが「防御」に重点をシフトし始めたという。プレースタイルを変更したことで、いわゆる“取りこぼし”がなくなり、安定した成績が残せるようになってきた。
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-うれしかったことが最近あった。
「先日の大会であった交流会で『たぬかなの優勝を見たい』と声をかけられたんですよ。最近、アイドル的に見ていただくことも多いんですが、その方はプレーヤーとしての私を応援してくれている。プレーの内容で見てもらっているんだと思うと、うれしかったです」
-その勝負の部分で変化したことは?
「戦い方ですね。一昨年ぐらいと比べて、超変えてきてる。いまやっといい感じになってきた。それまでは攻め攻め(笑)。でもそれだと実力が上の人にも勝てるけど、下にも負けてしまう。大会で上位の人と戦う前に負けてしまっていたから、防御力の強い戦い方に変えたんです」
-プレースタイルの変更は勇気がいる。
「戦い方を変えると、どうしても一時的に勝てなくなるんです。だから多くの人は勝てないのが嫌で、前の戦い方に戻るんです。私も勝てない時期があったけど、めげずに長期でやってきてよかったな、と。でも戦い方を変えるって、本当に難しい。勝手に動く手を止めなきゃいけないんですから」
-スタイルを変えることで変化したことは?
「レバーの多用で指が内出血しました(笑)。それまではずっとボタンを連打していたので、初めての箇所です」
-今後の目指すところはどこでしょう。
「いままでの私の良さである攻撃力をそぐことなく、さらに防御力をアップしていきたいと思っています。自分自身も処理能力も上がってきたかなと思うし、いろんな大会で安定して上位に入れるようにしたいですね」
たぬかな(本名谷加奈=たに・かな)1992年11月21日生まれ、26歳。徳島市出身。女性では日本国内2人目のプロゲーマーで、国内外で高い人気を誇る。高校時代に放課後、ゲームセンターに通っていた時に格闘ゲーム「鉄拳」に熱中し、現在に至る。MBS「YUBIWAZA」に準レギュラーとして出演中。