杉原愛子 自己ベスト個人総合5位 全盛期に充実感「レベルアップを実感」 指導者経験が生きる「効率、質がいい体操ができている」

 「体操・世界選手権」(23日、ロッテルダム)

 女子個人総合決勝が行われ、杉原愛子(27)=アローヴラボ・TRyAS=が4種目合計54・765点で5位となった。岸里奈(19)=戸田市SC=が52・632点で15位。スカイ・ブレークリー(米国)が55・733点で初の世界一に輝き、ロシアのリュドミラ・ロシチナが2位、16歳の柯沁沁(中国)が3位。予選21位の杉原は最初の床運動で全体2位の13・400点、跳馬で全体1位の14・266点を出したが、日本勢4人目の表彰台に0・267点届かなかった。岸は平均台で落下があった。予選の得点は持ち越さずに争われた。

 最初の床運動で重なったわずかなミス。それがなければ表彰台の可能性もあった。杉原には27歳で全盛期の演技を刻んだ充実感が広がった。6度目の世界選手権で「自己ベストの5位。この位置までレベルアップしていると実感できた」。結果が出ると、カメラの前で両手の親指を立てた。

 総合力で補った。国際審判員も評価する基本に忠実な技さばきは、現役を一度離れて指導側に立った経験が大きく「効率のいい、質のいい体操ができている」と誇る。

 過去2度出場した五輪では重圧や結果だけを追い求めた息苦しさが残った。そこからの脱却こそ、今の自分を押し上げているとの自覚があり、2年後のロサンゼルス五輪を目指すことには慎重でいる。「今こうやって結果も出て、楽しくできている。挑戦したい気持ちはある」。自信とともに、胸の奥の思いは膨らんできている。

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