競泳・松下知之 大接戦制し「金」 200メートル個人メドレーの後輩・小島と0秒06差「追われる立場は違った刺激」

 「アジア大会・競泳」(20日、東京アクアティクスセンター)

 トライアスロン男子で北條巧(30)=NTT東日本・NTT西日本=が日本選手団の金メダル第1号となった。射撃女子エアライフル個人で泰地陽詩(明大)、空手女子形個人で尾野真歩(キッコーマン)も優勝。競泳では男子200メートル個人メドレーで松下知之(21)=東洋大=が1分55秒30で金メダル。17歳の小島夢貴(愛知・豊川高)は0秒06差で2位だった。

 優勝の喜びより、急成長する後輩に競り勝った安堵(あんど)のため息が漏れた。松下が3学年下の小島との0秒06差の大接戦を制し、競泳日本勢第1号となる金メダルを獲得。取材エリアでは「あぶね~!!まじでよかった」と大きな声で笑いながら本音を漏らした。

 先輩の意地だった。前半100メートルを3位で折り返し、得意の後半に入ったが、隣のレーンで泳ぐ後輩がそばを離れない。「ずっといるな…」。得意とする最終泳法のクロールでは、まさかの逆転を許した。「最後のタッチでまくるしかない」。焦る気持ちを抑えながら腕を回し、再逆転してコンマ差で勝利。「冷静に泳げていたことが、一伸びにつながった。夢貴より少し長く生きているので、そこの差かな」とにやりと笑い、先輩風を吹かせた。

 これまでは瀬戸大也ら先輩を追い上げる立場だったが、28年ロサンゼルス五輪に向けて強力なライバルが出現。22日の400メートル個人メドレーでも争うことになる。ただ、松下は「追われる立場は違った刺激ですごく楽しい」と歓迎。後輩の突き上げも力に変え、2年後の夢舞台まで成長を続ける。

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