音楽好き新十両の嵐富士、嵐の曲を歌いたい「絶対に振られるので」部屋継承から関取また増やした元照ノ富士「土俵で嵐を起こしてほしい」【大相撲】
日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日、IGアリーナ)の番付編成会議を開き、嵐富士(21)=本名・松井奏凪人、福岡県出身、伊勢ケ浜=の新十両昇進を決めた。
嵐富士は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)とともに都内の部屋で会見。「1つの目標にしていたので嬉しい:」と喜んだ。そして「伊勢ヶ浜部屋の猛稽古は人数が多く、質がかなり高い。初めはついていくことが精一杯で、キツかったんですけど、番付が上がっていくにつれて、自分のモチベーションも上がって、稽古が楽しくなった」と振り返った。
伊勢ケ浜親方は「名前の由来通り、土俵で嵐を起こしてほしい。小さい体で低く当たってから一気の押しとスピードで頑張れば、次の番付も見えてくるんじゃないか」と期待を寄せた。部屋9人目の現役関取で、先代師匠(元横綱旭富士)から25年6月に継承して以降は3人増えた。「さらに発展させていくことが自分の役目。彼らが一生懸命頑張ってくれて関取になる姿を見て、自分自身も楽しいし、一生懸命取り組んで良かったという気持ちにもなる」と語った。
嵐富士は長らく付け人を務めた義ノ富士から「やっと付け人を卒業できるな」と祝福されたという。「義ノ富士関には新十両の頃から付かせてもらっていたので、お互い寂しいとは思うんですけど」と周囲を笑わせつつ「自分も次は関取になって頑張っていきたい。義ノ富士関には本当に感謝してます」と語った。
まずは勝ち越し。そして2桁勝利が目標。高校時代に対戦した同級生の藤ノ川をライバル視している。「当たって一気に相手を持っていく激しい相撲を」と来場所を見据えた。
小学校では相撲の他に空手、柔道、サッカー、水泳、ボーイスカウト、ブラスバンドにも取り組んだ嵐富士。ブラスバンドではパーカッションを担当し、音楽好きでカラオケにも出向く。バック・ナンバーがお気に入りだが、今年初場所で本名の松井から嵐富士に改名して以降、アイドルグループ嵐の楽曲をリクエストされる機会が増えた。「困っています。絶対に振られるのですが、嵐で歌えるのが1曲もない。これから覚えていきたい」と意欲的だった。現役関取が歌声を披露する来年冬のNHK福祉大相撲で、嵐富士が嵐の楽曲を歌えば注目を集めそうだ。
嵐富士は鳥取城北高を経て、2024年春場所に宮城野部屋から幕下最下位格付け出しで初土俵。その場所後に部屋閉鎖に伴い移籍した。福岡県出身では11年名古屋場所の飛天龍以来の新十両誕生。22年夏場所の松鳳山を最後に不在だった関取が復活した。再十両はいなかった。
