引退の剣翔が現役CA妻に感謝、現役での結婚式目標あと一歩届かずも「よく頑張ったね」ねぎらわれる

 大相撲の元幕内、剣翔(34)=本名・安彦剣太郎、東京都出身、追手風部屋=が14日、都内で引退会見を行った。

 今年1月、現役客室乗務員の妻・祐華さんと同席した結婚会見では「結婚式は関取じゃないとできないんです。もし幕下に落ちていたら、引退しないと結婚式ができない。予定は6月なので、残れるように頑張ります」と話していた剣翔。3月の春場所は西十両12枚目で15戦全敗となり、5月の夏場所での幕下降下が確実。引退を余儀なくされた。

 もし、夏場所で同じ番付で全敗したとしたら、7月の名古屋場所の番付発表前、6月の結婚式の時点では十両のままだった。目標まで、あと一場所足らなかった。

 剣翔は「結婚してすぐ引退ということになって、周りからは大丈夫か?となりますけど、4年前から一緒に住んでいます。ずっと支えてもらってきました」と絆の強さを強調。2年前の春場所で左膝に大ケガを負った際を「新幹線にも乗れなかったので、車で迎えに来てくれました」と回想した。

 1月の初場所中に古傷の左膝を再び悪化させた。状態が良くならないまま春場所に臨んだが、初日から相撲にならない惨敗が続いた。「2年前から膝は良くなかったが、今場所が一番良くなかった。場所前もほとんど稽古できなかった。もう終わりかなという気持ちでも、15日間取り切るのが最後の責任。休むという気持ち?全くなかった」と振り返った。

 祐華さんからは「見ているのもしんどいし、本人もしんどいと思うから、休場してもいいんじゃない?」と連絡が来たが「情けないけど最後までやらせて」とはねのけた。限界が近いことは夫婦で共有しており、以前から「いつ辞めてもいいよ」と言われていたが「僕の気力がなくなるまではやらせてほしい」と現役にこだわった。

 今月6日に日本相撲協会から引退が発表された剣翔。祐華さんからは「お疲れ様。よく頑張ったね」とねぎらわれた。

 日本相撲協会には残らない。今年1月に江東区の住吉駅近くでオープンした焼肉屋「桃松苑」の社長に23日付けで就任し、自ら接客を行う。「小学校の時の夢は社長だったので」と明るく話した。

 引退し、協会に残らない元関取を公に取材する機会は少ない。この日、その数少ない機会である断髪式を、6月の結婚式中に行うことを明かした。夫婦で和装で登場した後、参列者がハサミを入れる断髪式を行い、その後にウェディングドレス姿の祐華さんを整髪したタキシード姿でエスコートするのだという。取材に出向く報道陣も少なくはないだろう。

 剣翔は「結婚式の取材にぜひ来て下さい。そして焼肉屋の宣伝もお願いします」とニッコリ。現役中は付け人に対しても怒ることがなかったという優しい性格の持ち主は、実業家としての新たな人生を見据えていた。

 剣翔は埼玉栄、日大を経て2014年1月場所で初土俵。16年1月場所で新十両。19年9月場所で新入幕。幕内20場所、十両41場所を務めた。最高位は東前頭6枚目。焼肉屋「桃松苑」の店名は、しこ名の剣翔桃太郎から。

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