天空海が九州場所勝ち越し「また戻れるように」関取復帰に決意、弓取り式で注目

 天空海(右)は勇磨を押し出しで破る(撮影・山口登)
 天空海は勇磨に勝利し土俵を引き揚げる(撮影・山口登)
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 「大相撲九州場所・12日目」(20日、福岡国際センター)

 東幕下36枚目の天空海(35)=立浪=が勝ち越しを決めた。勇磨(阿武松)を押し出し、4勝2敗とした。勇磨は3勝3敗。

 立ち合いで押し込み、突きで相手の体勢を崩して危なげなく押し出した。4場所ぶりの勝ち越しに「手が伸びて内容が良かった。何をやってくるか分からない相手なので、立ち合いは見ていった。九州は験がいいのでもっと早く勝ち越したかったけれど」と、笑顔で語った。

 先場所は左足の肉離れ、アキレス腱痛などに苦しんだが、再生治療などで今場所に間に合わせた。今年夏場所には巨体を生かした豪快な弓取り式を初めて披露し、注目を集めた。現在は豊昇龍の付け人を外れ、巡業での土俵入りも上戸に譲り、関取復帰に集中している。

 天空海は「だいぶ復調してきた。来場所に向けてあと一番が大事」と気を引き締めた。場所後は休養していた下半身のトレーニングを再開させる意向。昨年春場所を最後に十両から陥落。「また(関取に)戻れるように稽古したい」と前を向いた。

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