坂本花織「総括」ラストシーズン 「最終形態という感じ」五輪へ「ぶっ飛ばしていくしかない」 フィギュアGPシリーズ会見
フィギュアスケートのGPシリーズに臨む日本勢が1日、都内で会見した。女子の坂本花織(25)=シスメックス、樋口新葉(ノエビア)、千葉百音(木下グループ)、男子の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、佐藤駿(エームサービス・明大)、三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)ら11人が出席。2026年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪へ向けたシーズンへ、今季のテーマを発表するなど意気込みを語った。
集大成へ、一気に仕上げる。今季限りでの引退を表明している坂本は、今季のテーマに『総括』を掲げた。「総括というのは最終形態という感じ」とニヤリとし「ぶっ飛ばしていくしかない」と、ミラノ・コルティナ五輪へエンジン全開の様子だった。
今季初戦だった9月の木下グループ杯で、尻に火がついた。2位に終わり「本当に気持ちが入っていなかったのが丸わかりだった」と苦笑い。しかし、それをきっかけに大会翌日から「ショート(プログラム)がノーミスでできるようになった。やる気スイッチが入った」と笑い飛ばした。
整った環境も調子を引き上げる一因となった。今年6月には神戸に通年型のリンクが新設された。「(練習)量は必然的に増えた。今の環境は素晴らしい」と周囲に感謝した。
18年平昌、22年北京を含めて3度目の五輪に挑む。GPシリーズは17日開幕の第1戦フランス大会と、第4戦NHK杯(11月7、8日・大阪)に出場。フランスが本格始動となるが「今までの調整だったら、きっと間に合っていなかった。今までより不安なくグランプリ初戦を迎えられる」と力を込めた。





