注射で苦悶の力士、海真が表情一変で幕下初白星「これで喜んではいられない」【大相撲秋場所】

 納谷(左)を突き出しで破った海真(撮影・園田高夫)
 納谷(左)を突き出しで破った海真(撮影・園田高夫)
 納谷(右)を突き出しで破る海真(撮影・佐々木彰尚)
3枚

「大相撲秋場所・3日目」(16日、両国国技館)

 西幕下44枚目の海真(23)=田子ノ浦=が納谷(大嶽)と対戦。突き出して、1勝1敗とした。

 立ち合いから一方的に前進。名古屋場所は重度の肺炎で入院し、4休から3連勝。海真は表情を変えず「先場所より番付を落としているので、上を目指すには、これで喜んではいられない」と前を向いた。はたき込みなど引き技を得意とするが、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)からは「それを生かすためにも前に出る力が大事だ」と求められている。

 場所前に両国国技館で行われた日本相撲協会の健康診断では、採血で30分以上手こずり、注射針が刺された瞬間に絶叫し、苦悶の表情を浮かべ、ニュースで大きく扱われた。「あれは驚きました。恥ずかしかった」と振り返った。

 同部屋だった二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が現役時代に掲げていた「平常心」を、常に心がけている。「自分は部屋の下の子を引っ張る、底上げをする立場だと思う。それに応えられるよう、頑張っていきたい」と誓った。高安に続く関取を意識しながら、勝ち越しを目指す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス