大阪屈指の進学校、名門国立大出身の異色力士、朝力丸が白星発進「国技館の土俵はキラキラしている」
「大相撲秋場所・2日目」(15日、両国国技館)
東序二段59枚目の朝力丸(23)=高砂=が宇瑠虎(式秀)と対戦。かわず掛けで勝ち、白星発進を決めた。
小兵の相手に足を取られたが、頭を抱え足を絡めて後方に倒れ込み、苦しい体勢から逆転勝ち。「思ったより低くて焦りました。足を取られることは頭にありました。最初の一番を勝てて良かったです」と声を弾ませた。
大阪屈指の進学校、大阪星光学院を経て、千葉大文学部を今春に卒業し、春場所で初土俵を踏んだ変わり種。大学時代に東大相撲部に通い、個人として稽古を重ねていた。序ノ口デビューから勝ち越しを続け、今場所から序二段に番付を上げた。
183センチ、123キロ。肩の筋肉が盛り上がり、次第に力士らしい体付きに変わってきた。相撲部屋の生活は不慣れで苦労も多いようだが、「国技館の土俵はキラキラしている。ここに立てることが本当にうれしい。土俵の上では、他の誰も関係ない。唯一自分を自由に出せることができる」と声を弾ませた。
取組前は対戦相手を研究し、準備を重ねる。「相撲は7番しかない。一番一番を大切にしたい」と先を見据えていた。





