男子バレーがフルセット劇勝!高橋藍がビッグプレー、最年少の甲斐優斗が救世主に
「バレーボール男子・世界選手権壮行試合、日本3-2ブルガリア」(3日、有明アリーナ)
日本が3-2(25-18、23-25、21-25、25-17、15-10)でフルセットの激戦を制し、前日に続きブルガリアを下した。第1セットは高橋藍(24)=サントリー=がキックレシーブのビッグプレーで流れを呼び込み、追い込まれた第4セットからは大幅に変更されたメンバーが躍動。最後はチーム最年少の甲斐優斗(21)=専大=がブロックをはじきとばし、決着をつけた。
大歓声の中、満面の笑顔で甲斐は言った。「非常に楽しくプレーできた。みなさんのおかげです。今日はスマートにプレーをすること、それを意識できたかな」。決着を付けたブロックアウトと変わらない笑顔だった。
1-2で迎えた第4セット。第2、第3セットで目立ったシャットアウト、スパイクアウトが減った。控えのセッター永露元稀、オポジット西山大翔らが躍動。永露は甲斐を「信用してトスを上げて勝負できた」とたたえた。
堂々の12得点を挙げた甲斐。「ブロックを利用した打ち方だったり、被ブロックを減らすのがスマートかな。粘り強く自分たちがいい状態で戦うのが重要かと思う」と胸を張った。
第1セット先取に貢献した高橋藍、石川祐希、宮浦健人も存在感を発揮。宮浦、石川のサービスエースなどで14-7と先制。15-10と点差が詰まった場面だは高橋が持ち味を発揮した。
相手スパイクにリベロ小川がかろうじて触れたルーズボールを、高橋がカメラマン席近くまで走って右足でレシーブ。石川が懸命に左手を伸ばして相手コートに返し、相手のミスを呼び込み得点。会場が騒然とするとともに、日本が勢いを取り戻した。
高橋はキックレシーブを「仲間がつないだボール。自分もレシーブで強み持っている。ビッグプレーでチームに勢いをもたらす。リスクもありますが、取りに行くことを意識しています」と振り返った。チーム最多14得点にとどまらない勝ち。世界バレーに向け「チーム全員、非常にスマートに戦えて、自分のいいところも出せた。重要な場面でチームの軸として役割を果たせたと胸を張った。
チームの底力を発揮した一戦。51ぶりの表彰台を目指す大舞台へ、石川は「雰囲気は非常にいい。雰囲気と精度を上げて世界バレーに臨みたい」と言い切った。





