伯桜鵬 初金星 前日に学生時代に一度勝った映像見てイメトレで大の里下す 336万円相当懸賞56本ゲット!
「大相撲名古屋場所・8日目」(20日、IGアリーナ)
伯桜鵬が横綱大の里を押し出し、自身初の金星を手にした。鳥取から観戦に訪れた両親からの“差し入れ”を糧に、親孝行を果たした。所要1場所で新十両に昇進した「令和の怪物」が存在感を見せつけた。大の里は今場所2つ目の金星を配給し2敗目。大関琴桜は小結欧勝馬に敗れ3敗。中日で関脇霧島、平幕の玉鷲、一山本、新入幕の草野が1敗で首位に立った。
大歓声と館内に舞う座布団。伯桜鵬は「土俵から見るのは夢だった」と感無量だった。336万円に相当する懸賞56本を手にし「顔に出そうになった」と笑わせた。
押し上げるように低く鋭く立ち、大の里の引きに乗じて押し出した。「しっかり当たれて、ついて行けた。横綱が引いたらチャンスになる」。これで4勝目。前日の琴桜戦など黒星の内容が悪く、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)から「立ち合いを下から前に出て足を出せ。やってきたことを出せ」とゲキを飛ばされ、目が覚めた。
高校横綱として臨んだ日本選手権など、アマ時代は公式戦全敗の相手。鳥取城北高2年の時、日体大2年生だった大の里と稽古をし、一番だけ勝ったという。前日、両親からその映像が送られ「このイメージでいこう」と何度も見返した。
この日は両親がIGアリーナで観戦。伯桜鵬は「いいところを見せられて良かった。絶対に勝ちたかった」と喜んだ。所要1場所で新十両に昇進し「令和の怪物」と呼ばれた男が、親孝行とともに再び輝きを放った。





