御嶽海 単独トップ 7年前初Vの名古屋で初日から6連勝! 大鵬、輪島、千代の富士に続く“新旧会場V”へ

 御嶽海(手前)が寄り切りで正代を破る
 御嶽海(左から2人目)が寄り切りで正代を破る
 寄り切りで正代を破る御嶽海
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 「大相撲名古屋場所・6日目」(18日、IGアリーナ)

 平幕御嶽海が正代との大関経験者対決を寄り切りで制し、6連勝で単独トップに立った。先場所の十両転落から1場所で幕内に復帰。7年前の名古屋場所で初優勝を飾っており、愛知県体育館からIGアリーナへの“新旧会場制覇”の夢を膨らませた。新横綱大の里は阿武剋を押し出して1敗を守った。大関琴桜は阿炎を寄り切り、3連勝で4勝目を挙げた。

 現役では大の里の4度に次ぐ、3度の優勝を誇る御嶽海に馬力が戻って来た。立ち合いから右おっつけで正代を攻め、相手の巻き替えに乗じて一気に寄り切った。

 支度部屋ではおいしそうに水を飲み「やり慣れている相手なんで」と表情を崩さなかった。元大関同士の対戦を「特にない」と意に介さず、好調の要因を「自分の相撲を取れているのが大きい」とうなずいた。

 夏場所は、57場所守った幕内から十両に転落。8勝7敗とギリギリで再入幕も「すべてプラスになった」と今場所の復活につなげた。師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は「引いたり、はたく相撲がなくなった。押しで勝てている」と弟子の復調を認めた。

 初日から6連勝は、3度目の優勝で大関昇進を決めた2022年初場所以来。この日の朝稽古後、十両で得たものを「全体ですね。落ちていなかったら分からなかったことがある。それがあったからこそ」と説明。詳細は多く語らなかったが「メンタル面です」と応じた。

 初優勝は7年前の名古屋だった。愛知県体育館からIGアリーナへの“新旧会場優勝”を果たせば、年6場所制が定着して以降では大鵬(名古屋=金山体育館、愛知県体育館)、輪島(九州=福岡スポーツセンター、九電記念体育館)、千代の富士(東京=蔵前国技館、両国国技館)に続く。御嶽海は「厳しい相撲を取っていきたい」と誓った。

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