横綱豊昇龍が名古屋場所に決意「デカい会場ですよね。頑張るしかない」新会場初代V狙う
「大相撲名古屋場所」(13日初日、IGアリーナ)
横綱豊昇龍が12日、名古屋市南区の立浪部屋で、場所前の稽古を締めくくった。四股てっぽう、若い衆に胸を出して汗を流した。
伊勢ケ浜部屋、境川部屋に出稽古を行った場所前を「稽古はちゃんとできた。あとはしっかり集中して、15日間やり切ることだけを考える」と振り返った。
初日は過去1勝9敗(不戦勝、不戦敗のぞく)と苦手の高安、2日目は13勝2敗と得意の若元春が相手。豊昇龍は「順番で当たるのは分かっている。意識しない。一日で戦う相手のことだけを考えて、他の人のことは考える必要はない」と、一日一番の考えを強調した。
過去6勝1敗(不戦敗のぞく)と得意にする大の里が2場所連続優勝で横綱に昇進。東西の横綱がそろうのは2021年秋場所の白鵬と新横綱照ノ富士以来。白鵬は全休した同場所後に引退したため、横綱同士が対戦すれば20年春場所(白鵬-鶴竜)以来5年ぶり。豊昇龍は「ファンとしては楽しみだと思うが、我々は自分の事しか考えない。相撲は団体でなく個人だから」と、改めて一日一番の心構えを言い重ねた。
今年からIGアリーナが舞台。本場所の会場変更は、改修に伴う一時的な変更を除けば、蔵前国技館から両国国技館に移った1985年以来となる。豊昇龍は「デカい会場ですよね。チケットも売り切れて、頑張るしかない」と、横綱3場所目での昇進後初優勝へ、視線を向けた。





