異例無差別挑戦の角田夏実 初の8強ならずも充実感「やっぱり私って柔道が好き」去就言及「引退したら味わえない。今ここで辞めますというよりは自問自答しながら」
「柔道・全日本女子選手権」(20日、横浜武道館)
パリ五輪48キロ級金メダルの角田夏実(32)=SBC湘南美容クリニック=が体重無差別の大会に臨み、3回戦で70キロ級で、24年グランドスラム東京2位、講道館杯優勝の実績を誇る寺田宇多菜(JR東日本)に旗判定0-3で敗れた。
試合後、角田は「疲労度が全然違った。海で遊んだような感じ。48キロ級とは違う緊張感でオリンピックより緊張しているかもって思う瞬間があった」と振り返り、「やっぱり私って柔道が好きなんだなと感じられました。柔道を追い込んでやっている時が1番充実してる」と充実感を漂わせた。去就についても言及し「引退したら味わえないと思うと寂しいので、今ここで辞めますと言うよりは、自問自答しながら考えたいです」と、明かした。
角田は今大会に向けて53キロに調整。17キロ差で、4階級上の実力者になかなか自分の組み手を作れず、2分過ぎに相手の大内刈りで大きく体勢を崩される場面も。終盤には相手の足を持ち、一発を狙いにいき、終了間際には間接技を狙ったが、届かなかった。
角田は1回戦で78キロ超級の鋳山真菜実(生光学園高)と対戦。体重37キロ差の相手に旗判定3-0で勝利していた。2回戦では23キロ差の橋高朱里(金沢学院短期大職員)に巴投げで有効を奪い、優勢勝ちした。
角田は今回で3回目の出場。20年は初戦敗退、21年は1勝を挙げ3回戦で敗れていた。1大会2勝は自己最多だった。





