ロコ・ソラーレが1次L突破! 札幌国際大に完勝で挽回、吉田知那美「厄年が終わったんで」 5日は中部電力戦
「カーリング・全日本選手権」(4日、横浜BUNTAI)
1次リーグが行われ、女子のA組で2018年平昌五輪銅メダル、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレは、札幌国際大を10-3、チーム大阪を12-5で下し、2勝1敗で1次リーグ突破を決めた。中部電力と北海道銀行はともに2勝目(1敗)を挙げた。B組ではフォルティウスが3連勝で2次リーグ進出を決めた。男子のD組では、連覇ならミラノ・コルティナ冬季五輪代表候補に決まるコンサドーレが、チーム京都CAを10-3で退けて無傷の2連勝とした。
勢いを取り戻したロコ・ソラーレは、初戦の負けを一気に挽回した。2勝1敗とし、スキップの藤沢五月は「2試合とも、いい感じ。特に朝の札幌国際大学さんとの試合はうまくつくれた」と、うなずいた。
第1試合は、2連勝中だった全員が19歳の札幌国際大と対戦。第1エンドからスチール(不利な先攻での得点)に成功すると、複数得点を重ねた。最後は相手にコンシード(負けを認めること)を出させ、ティーンエージャーの勢いを五輪メダリストの貫禄プレーでねじ伏せた。
夜に行われたチーム大阪との試合は粘られたが、10-5で迎えた第8エンドで2点を奪い、快勝。「点数差的にもチャレンジできるショットができた。次につながるいい試合ができた」と収穫を得た。
節分だった2日の北海道銀行戦では、石が急停止するアクシデントがあった。それでもサードの吉田知那美は「さっちゃん(藤沢)と私と(鈴木)夕湖の厄年が終わった。明日から、かまない(石は急停止ししない)と思います」と前向きだった。“予言”通り、本厄を終えた運の強さも発揮し、勝利を収めた。
同時に試合をしていた札幌国際大が、北海道銀行に敗れて2勝2敗。5日にロコ・ソラーレが中部電力に敗れて2勝2敗になったとしても、札幌国際大に直接対決で勝利しているためA組3位以内が確定し、2次リーグ進出も決定した。
「ショットの成功率が求められてくる。自分たちが氷と向き合う考え方でやっていきたい」と藤沢。五輪への道はつながった。前回大会の2次リーグで敗れた中部電力を撃破し、さらに歩みを進める。
◆日本選手権の大会方式 男女各10チームが出場。1次リーグは5チームずつが2組に分かれ、組内で総当たり。それぞれ上位3チーム(計6チーム)が2次リーグに進む。2次リーグは直接対戦のない別の組の3チームと対戦。「勝敗数」「直接対決の結果」の順で順位をつけ、1位が決勝に進出し、2、3位は準決勝を経て決勝に進む。優勝すれば3月の世界選手権と、9月の五輪日本代表候補決定戦の出場が決まる。