昨年の学生横綱・草野6連勝 幕下付け出しデビューVへ王手「勝ちにいきたい」

 安青錦(右)を寄り倒しで破る草野(撮影・山崎力夫)
 安青錦を破った草野(撮影・金田祐二)
 安青錦(奥)を寄り倒しで破る草野(撮影・山崎力夫)
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 「大相撲夏場所・11日目」(22日、両国国技館)

 昨年の学生横綱で幕下最下位格付け出しの草野(伊勢ケ浜)が、安青錦(安治川)との全勝対決を制し、6連勝を飾った。脇を固めて頭をつけてくる相手を起こしながら両腕をねじ込み、もろ差しになって一気に寄り倒した。

 「あれ(もろ差し)を狙っていた。相手は右上手が強いことを知っていたので、相手の形を作られる前に攻めたかった」と振り返った狙い通りの快勝。「今日は前に出たのでよかった」と自賛し。

 デビュー場所も後半戦に入り、大相撲の生活リズムにも「慣れてきた」と徐々に適応。この日も朝稽古で10番ほど申し合いをしてから場所入りし、取組に臨んでいた。「しっかり汗を出してから来ている。朝でだいだい調子がわかる。こっちはスペースが限られるので」と、調整のルーティンも確立してきた。

 幕下優勝へ、残るは1番。文徳高の4年先輩・藤青雲(藤島)との全勝対決が予想される。日大時代にタイトル9冠を獲得した逸材は、つぶらな瞳を光らせて「勝ちにいきたい」と意気込んだ。

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