19歳・宮田笙子 初Vで初五輪へ大きく前進 「練習は裏切らないところを見せられた」

 「体操・全日本個人総合選手権」(13日、高崎アリーナ)

 パリ五輪代表2次選考会を兼ねて個人総合の女子決勝が行われ、予選首位の宮田笙子(19)=順大=が2日間合計109・798点で初優勝した。2位に2・335点差をつけ、初の五輪出場へ大幅にリードした。予選4位の岸里奈(戸田市SC)が2位、予選2位で昨年の世界ジュニア選手権個人総合女王の15歳、中村遥香(なんばク)が3位。日本女子3人目の3大会連続五輪出場を狙う杉原愛子(TRyAS)は5位だった。今大会の得点を持ち点にして争う5月のNHK杯(高崎アリーナ)でパリ五輪代表5人が決定する。

 完全開花したエースの独壇場だった。宮田は跳馬で難度の高い「ユルチェンコ2回ひねり」を華麗に決めると、いきなり全体1位の14・333点をマーク。4種目全てで全体4位以内と隙の無い内容で、初の頂点をかっさらった。「自信があったし、練習は裏切らないところを見せられた」。19歳は誇らしげだった。

 21年東京五輪後、日本をけん引した先輩が次々と引退。『次世代エース』として期待される存在だったが、その重圧に苦しみ、涙も流すこともあった。全日本は2年連続2位で、昨年は大会前に右足かかとを疲労骨折するなど、苦労が絶えなかった。

 頂点に最も足りなかったのは練習だった。「失敗しない練習」を積み上げたことで、自信をつけて挑んだ今大会。最後の床では、全選手の最終演技者としての緊張にも打ち勝ち、笑顔のガッツポーズも出た。

 NHK杯で4位以内に入れば、初の五輪出場が内定する。視界良好なエースは「期待してほしい」と自信にあふれていた。

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