バドミントン協会また失態 書類不備で大堀彩がカナダ・オープン欠場 派遣中止を謝罪

 日本バドミントン協会は4日、カナダ・オープン(4~9日・カルガリー)に出場予定だった女子の大堀彩(26)=トナミ運輸=の入国手続きで協会側にミスがあり、欠場することになったと発表した。来年のパリ五輪出場権を争うレースが始まっており、協会は他の大会に派遣するなどの対応を行うという。

 関係者によると、協会が代表選手の入国手続きをオンラインで行った後、大堀には健康診断の書類を追加で提出するように求められていたが、見落としていたという。協会は「大堀選手および所属チーム関係者の皆さまには、多大なるご心配とご迷惑をおかけしますことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。同協会は昨年大阪で行われたジャパン・オープンでエントリーミスにより、混合ダブルスに出場予定だった斎藤夏を、斎藤の姉・栞の名前で誤って登録してしまい、出場資格を得られない失態を招いた。

 福島県出身の大堀は、富岡高2年時に出場した2013年の世界ジュニア選手権で準優勝し、全日本総合選手権でも3度準優勝している左利きの実力者。現在、シングルスの世界ランキングは20位で、同1位の山口茜(再春館製薬所)に次ぐ日本勢2番手につけている。

 ◆バドミントンのパリ五輪への道 出場権は2024年4月30日付の世界ランキングにより各国・地域に割り当てられる。予選は今年5月1日にスタートし、出場枠は男女各86人の計172人で、各国・地域から最大で男女各8人が出場可能。シングルスは16位までに2人、ダブルスは8位までに2組入れば2枠を獲得する。

 ◆カナダ・オープン 世界バドミントン連盟が実施しているワールドツアーの一つで、今年は7月4日から9日までカナダ・カルガリーで開催される。ワールドツアーは世界選手権などに次ぐグレード2で、6段階にレベル分けされた中で、カナダ・オープンは上から4番目のスーパー500に属する。今大会、日本からは男子シングルスに桃田賢斗、女子シングルスに山口茜、女子ダブルスに福島由紀・広田彩花組、永原和可那・松本麻佑組らが出場を予定している。

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