元十両朝志雄が序二段V 右膝手術から2度目の復活へ「僕もできるんだという気持ち」

 「大相撲九州場所・13日目」(25日、福岡国際センター)

 元十両の序二段朝志雄(高砂)が大谷(宮城野)との全勝対決を制し、7戦全勝で優勝を決めた。立ち合いから何度も激しくぶつかり合い、最後はタイミングよくはたき込んだ。

 今年2月にじん帯が断裂していた右膝を手術。4場所全休明けで優勝し「久しぶりに出て、7番しっかり取り切れたのが一番ホッとしたというかよかった。その中で優勝できた。うれしい気持ちはある」と安どの表情を見せた。

 横綱照ノ富士を筆頭に、ケガから復活した力士の存在は励みになっている。「ケガしてはい上がってきている人がいる。そういう人たちを見ていると、僕もできるんだという気持ちになる」。同じく序ノ口からの復活を目指す元幕内旭大星にも治療法のアドバイスを受けるなど“同志”の絆にも助けられてきた。

 2018年から翌年にかけても、右膝の大ケガで幕下筆頭から序ノ口までの降下を経験。そこから2年かけて、昨年秋場所で新十両に昇進した苦労人。2度目の復活劇へは「関取に戻りたい気持ちもあるし、十両がゴールじゃない。その先にも番付はまだまだある。先を見過ぎずに一日一日」と冷静に歩みを進めていく。

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