横審で不振大関陣に厳しい声「制度的に今のままでいいのか」陥落なら小結降下の提案も

 両国国技館で開催された横綱審議委員会の定例会合(日本相撲協会提供)
 横綱審議委員会の定例会合後に代表取材に応じる高村正彦委員長(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は26日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。

 大相撲秋場所を両膝の故障で途中休場した横綱照ノ富士について、高村正彦委員長(元自民党副総裁)は「大変残念なこと」と所感を述べた。手術の可能性もある横綱が九州場所を休場した場合も「前もって話した中で、次の場所を休場したらどうだとか、横審で何か意見を言うという意見は全く出ていません」と静観する方針。「じっくり(療養)してもらいたい。祈るような気持ちで期待している」と治療優先で復活を待つ姿勢を示した。

 また、不振の大関陣についても言及。今場所はかど番の御嶽海が4勝11敗で大関陥落決定、正代も4勝11敗と大負けしただけに「制度的に今のままでいいのかという意見は、これは横審の権限ではありませんけど、そういう意見があったのでお伝えはした」と明かした。委員の個人的意見として「あまり負けた人が関脇でとどまるのはいかがなものか、三役の一番下である小結に落としたらどうか」という声もあったという。高村委員長は「我々として具体的に提言すべき課題だと思っていませんので、意見をまとめるということはしていません」としつつ「それぞれの大関が奮起していただくことが一番大切」と求めた。

 また、37歳10カ月で優勝を飾った玉鷲らを称賛。11勝で技能賞を受賞した若隆景には「初代若乃花をほうふつとさせるようなものを持っている。序盤戦にも強い若隆景になれば、将来横綱を目指せるだろうと思っています」と強く期待した。

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