110M障害・高山峻野 今季世界8位の自己新13秒10でV「まさか出るとは」
「陸上・実業団学生対抗」(6日、レモンガススタジアム平塚)
男子110メートル障害決勝が行われ、東京五輪代表で元日本記録保持者の高山峻野(27)=ゼンリン=が13秒10(追い風0・6メートル)の今季世界8位の自己ベストで優勝した。日本歴代2位の好記録だった。
気負わずに走り、自己ベストを更新した。高山は「3年ぶりのベスト、うれしいです」と笑顔で、「今日が人生のピーク」とかみ締めた。
7月の世界選手権(米オレゴン州)の出場を逃しており、6月末の布勢スプリント(鳥取)以降は、1カ月間けがなく練習を積んできた。1週間前まで飲酒もしており、好記録が出る“予兆”はなかったという。「まさかここで出るとは思わなかった」と驚きの表情だった。
泉谷駿介(住友電工)が持つ日本記録の13秒06にも迫ったが、「やー、今日はたまたま。今日のことは忘れて練習したい」。冷静に笑い飛ばしていた。