宇良 母校・関学大相撲部にエール「部員増えてくれたらうれしい」

 創部130年を誇る関学大(兵庫県西宮市)相撲部が存続の危機にある。大相撲幕内の業師宇良(30)=木瀬=を輩出し、団体で学生日本一に5度輝いた名門が現在、何と部員2人で団体戦にも出られない状況。主将・小林翔(2年)、副主将・高橋龍真(1年)がタッグを組み、必死に伝統の看板を守っている。土俵際で奮闘する後輩らに名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)を控える宇良先輩からも熱い激励が届いた。宇良からのメッセージは以下の通り。

  ◇  ◇

 2人には元気にやってくれたらいい。関学は相撲のエリート学校と違って自主性を重んじられるところが大きい。ちゃんと自分で考えて自主性を高めるのが大事と思う。僕は関学では自分が努力して続けられることが一番身についた。縛りつけられてやっていることとは違う。努力の継続ができる、自分で考えてできるという点では関学で身についた部分がある。自分で考える力とか、工夫とか探究心とか関学で身につけるんじゃないかなと思う。

 関学は弱いから、と言って、あきらめるんじゃなく、どこで変化するか分からない。上を目指してやってほしい。2人やしな、2部やしな、というのはなしにして、1部の人に渡り合えるくらいの気持ちでやってほしい。気持ちは上に持たないと伸びるものも伸びない。やらされていない分、相撲自体が楽しくできる。

 何のために大学に行くのかを思い出して。僕は相撲取りになってしまったけれど、もともと小学校、幼稚園の先生を目指してやっていた。そこはぶれずにやってほしい。勉強ありきなので。

 僕が大相撲で頑張っている間に部員が増えてくれたらうれしい。僕が頑張っても関学が落ち込むとさみしい思いはあるので。名古屋場所では、ちょっと頑張っている姿を見せたいですね。

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