北京五輪銀ロコ・ソラーレが開幕2連勝!凱旋試合、合言葉「絶対に楽しめ」で2年ぶりVへ好発進
「カーリング・日本選手権」(22日、アドヴィックス常呂カーリングホール)
女子1次リーグが行われ、北京五輪で銀メダルを獲得し、2大会ぶりの優勝を狙うロコ・ソラーレがチーム広島に8-1で圧勝し、開幕2連勝とした。
ロコ・ソラーレが終始流れを支配した。第1エンドで2点を先制してから、失点は第3エンドでの1点のみ。圧倒的な内容に、サードの吉田知那美は「朝の試合より良いプレーができた」と喜んだ。
終盤に3連続スチールをするなど、後半の粘り強さも光った。吉田知は「前半でミスがあっても絶対に後半で巻き返してやる、というプレースタイルなのかな」とうなずき、「今シーズン絶対に勝たなければ終わってしまう大会を経て、この1年間でチームが強くなれた。どんな状況でも絶望しない、最後まで絶対諦めないことは、口ではずっと言い続けてきたんですけど、本当に身をもって得られた」と、成長の証を誇った。
今大会はロコ・ソラーレにとって地元での凱旋(がいせん)試合。吉田知は「今シーズンは本当に長い道のりで、オリンピック直後はモチベーションをどこに持っていったらいいのか悩んでいた」と明かすが、「ふるさとでプレーできること自体が大きなモチベーション」と気持ちを高めてきたという。
「もちろん優勝するにこしたことはない」と2年ぶり優勝への意欲をみせつつ、「4年間の終わり、新たな4年間のスタートにどうしたいのか。4年の中身が空っぽだったらオリンピックには届かないし、1試合1試合を積み重ねることでしか道はつながってこない」と堅実に考えてもいる。今大会のテーマは「Must have fun(絶対に楽しめ)」。「最後は笑って終われたら」と、充実の試合を誓った。