3年前しゃく熱ドーハの代償いまだ 競歩の鈴木雄介が世界選代表を辞退「どうしても復調に至らず」

 日本陸連は20日、陸上男子20キロ競歩世界記録保持者で、50キロの19年世界王者の鈴木雄介(富士通)がコンディション不良のため、世界選手権(7月開幕、米オレゴン州)の35キロ競歩代表を辞退したことを発表した。

 鈴木は19年、酷暑のドーハで行われた世界選手権の50キロ競歩で金メダルを獲得し、東京五輪代表に内定した。しかし、気温31度、湿度74%という過酷な環境下でのレースの代償は大きく、コンディション不良が続き、昨年6月に東京五輪代表を辞退した。富士通によると、昨年から軽度の練習は再開できているものの、現時点でも大会に参加できるまでの回復には至らず、今回も辞退を決断した。

 鈴木は富士通を通じて「ご期待に沿うことができず申し訳ない気持ちです。昨年の辞退以降、今回の世界選手権に向けて回復に努めてまいりましたが、どうしても復調に至らず、今回もやむなく決断いたしました」と、コメント。現役引退は否定し、「まだ競技の第一線から退くことは考えておらず、今後も、まずは大会に出場することを目標に一歩ずつ進んでいきたいと思います」と、見据えた。

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