内村航平 有終の美飾る 個人総合6種目で「美しさ存分にみせられたら」

 体操男子個人総合で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪2連覇の内村航平(33)=ジョイカル=が11日、現役最後の舞台となる演技会「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」(12日、東京体育館)を前に、会場で記者会見と公開練習を行った。数々の偉業を打ち立ててきた全6種目の個人総合でみせる現役として最後の演技。美しさにこだわり、フィナーレを飾る決意を語った。

 幕引きまで美しく-。東京五輪は鉄棒に絞って挑んだ内村だが、演技会では世界大会8連覇、9年間に及んだ40連勝という数々の偉業を成し遂げてきた個人総合6種目を演技する。ついに迎える“最後の日”を前に「今まで大事にしてきた美しさと、着地を止めるところを魅せられれば。美しさは意識しなくても表現できるレベル。着地に不安はあるけど、できるだけ多く止めることができれば会場も盛り上がるかな」とうなずいた。

 満身創痍(そうい)の体にむちを打ち、仕上げてきた演技構成は、鉄棒ではH難度ブレトシュナイダーこそ組み込むものの、当然、全盛期には及ばない。「難しいことはやらない。今のルールだと跳馬以外は10個の技をやらないといけないけど、10個もやらないです。半分もやらない種目もある」と前置きした上で「難しいことは今まで十数年、代表としても個人としてもやってきた。この場を使って、最後に今までやりたかった美しさを存分にみせられたら。他の選手には表現できない魅せ方で」と力を込めた。

 体操選手として追究してきた究極の美を披露し、競技人生に終止符を打つ。

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