羽生結弦が帰国 出迎え300人に一礼「ありがとうございました」 ねぎらいの声には笑顔
北京冬季五輪で4位となったフィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=が21日、日本選手団の一員として成田空港に帰国した。ファンや一般客ら約300人に出迎えられ、「感動をありがとう」「お帰りなさい」などというねぎらいの声に、マスク越しの笑顔で応えた。
主将を務めたスピードスケート女子の高木美帆(日体大職)を先頭に、到着ロビーに登場した選手団。羽生が姿を現すと、待ちわびたファンからひときわ大きな歓声と拍手が湧き起こった。羽生はカートを押しながら、「ありがとうございました」と一礼。「YUZU」と書いたタオルなどのグッズを掲げる熱狂的なファンも詰めかける中、一人一人に会釈。最後は足を止め、もう一度ファンに深々と頭を下げた。
今大会は3連覇を逃したものの、フリーでは4回転半に挑戦。転倒したが、世界初の認定を受けた。最終日のエキシビションでは「春よ、来い」を熱演。メダルという形では残らなかったものの、北京のリンクに刻んだ生きざまは、世界中の人々に強く焼き付いた。
3月には世界選手権(モンペリエ)が控えているが、右足首のけがを抱えており、欠場の可能性も示唆している。今後について「フィールドは問わない」と話した活躍の場所はどこになるのか。これからも目が離せない。