カー娘金へ カーリング界全体の底上げ訴え ロコ代表理事・本橋さん「組織力上げるべき」

 銀メダルを胸に笑顔を見せる(左から)石崎琴美、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤沢五月=20日
 平昌冬季五輪のカーリング女子で銅メダルを獲得し、スタンドの歓声に笑顔で応える(左から)吉田夕、吉田知、藤沢、鈴木、本橋=2018年2月24日、韓国・江陵(共同)
 オンラインで記者会見するロコ・ソラーレの本橋麻里代表理事
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 北京五輪のカーリング女子日本代表、ロコ・ソラーレが日本カーリング史上最高成績の銀メダルを獲得した。この快挙を受け、ロコ・ソラーレの代表理事を務める本橋麻里さん(35)が21日、オンラインで報道陣の取材に応じ、「喜ぶのが半分と、次に向けて何をするのかが半分」と2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据えつつ、日本カーリング界の底上げを訴えた。

 感動から一夜明け、本橋さんが口にしたのは、カーリング界の未来への思いだった。「喜ぶのが半分と、次に向けて何をするのかが半分。今朝起きて、法人としても選手としても何をすべきか考えているのが率直な気持ちです」。目線は早くも4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ向けられた。

 悲願の金メダルへ、本橋さんは日本のカーリング界全体の底上げを提言する。北京でのロコ・ソラーレの戦いを通じて「選手だけじゃなく、組織力を上げるべき」と痛感したという。「(自分の中でも)反省がある。(具体的な内容は)秘密です」としながらも、「日本カーリング協会も、一般社団法人も、(選手にかかる)負荷の分担をしなければいけない。次何をすべきかのスイッチを入れないと世界に置いていかれる」と強調した。

 そう話すのには2030年の五輪で日本が札幌招致を目指していることも背景にある。「もし決まれば国内のアドバンテージも大きいし、プレッシャーもかかる。バックアップ体制を強化しないといけない」と力強く語った。

 北京五輪で最も印象的だった試合はスイスとの準決勝だったという。圧倒的な試合を展開したチームに、「カーリングの神様っているんだな、努力して良かったなと心から思えてプレーしていた。ああいう試合があの場でできるのは本当に宝物」と目を細めた。

 4年後、そして8年後へ。日本カーリング史上初の快挙のためにも、盤石な体制作りは必要だ。

 ◆本橋麻里(もとはし まり)1986年6月10日生まれ。北海道常呂郡常呂町(現北見市)出身。12歳でカーリングを始め、2006年トリノ五輪に「チーム青森」で出場し7位。10年バンクーバー五輪では8位。同年に北見市に「ロコ・ソラーレ」を結成。18年の平昌五輪では銅メダルを獲得した。同年夏に選手休養を表明し、一般社団法人ロコ・ソラーレを設立。現在は代表理事としてチームを支えている。

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