御嶽海 全勝ターンで3度目のVへ「後半戦も白星を積み重ねられるように頑張りたい」

 「大相撲初場所・8日目」(16日、両国国技館)

 関脇御嶽海が小結大栄翔を押し出して中日で勝ち越しを決めた。全勝ターンは優勝した18年名古屋場所以来、自身2度目。横綱照ノ富士は隠岐の海を退けて1敗を守ったが、平幕阿炎は豊昇龍に敗れて2敗目を喫した。大関正代は遠藤を下し、連敗を3で止めた。

 どっしりとした安定感が、強さを際立たせた。馬力のある大栄翔の攻めにも、御嶽海は動じない。のど輪を下から手をあてがってこらえると、相手の引きに乗じて逆襲。一気に出て仕留めた。

 「我慢、我慢で。絶対に押されるので、どこかで勝機を見つけて攻めるしかないと思っていた」。思い描いた通りの展開。「しっかり体も動いてますし、最高にいいと思います」と、絶好調宣言も飛び出した。

 初日から11連勝して初優勝した18年名古屋場所以来、3年半ぶりのストレート給金。「最高ですけどね」と喜ぶ一方、その時とは違った感覚もある。前半戦を振り返り「長いです。勝ってる時は短く感じるんですけど、なぜか今場所は長く感じるんです」。考え込んでしまう夜は、付け人と他愛もない話をして気分転換。コロナ禍で外出はできない中、よい精神状態をキープしている。

 関脇18場所目。大関候補と呼ばれて久しい。そろそろ壁を破ってもいい頃だ。八角理事長(元横綱北勝海)は中日での勝ち越しを「立派なもんですよ」と評価。藤島審判長(元大関武双山)も「落ち着いてゆったりしていて、控えでも落ち着いている」と認めた。

 先場所は11勝。何度も逃した大関とり再挑戦へ連続2桁星はノルマ。さらに星を伸ばせば3度目Vも見えてくる。「しっかり切り替えて、体をメンテナンスして、心を落ち着けて。後半戦も白星を積み重ねられるように頑張りたい」と御嶽海。単独トップでも冷静そのもの。今度こそ、失速せずに走り抜ける。

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