宇良 惜っし~!金星まであと一歩 照ノ富士追い詰めるも「かなわなかった」

 「大相撲初場所・4日目」(12日、両国国技館)

 人気業師の宇良が横綱照ノ富士をあと一歩まで追い詰めた。猛攻で寄り、館内を大熱狂させたが、最後は突き倒され、2017年名古屋場所、日馬富士戦以来の金星を逃した。照ノ富士は無傷4連勝に伸ばし、関脇御嶽海、平幕阿武咲、阿炎、妙義龍と5人が全勝トップ。大関貴景勝は右足首を痛め、4日目から休場した。

 宇良がもろ差しで攻め立て照ノ富士が土俵際で棒立ちになった。あと一押しに館内は大拍手。だが“不沈艦”は落ちない。逆襲を食らい突きを浴び、尻から崩れて力尽きた。

 腹ばいになり6秒、顔を上げず、悔しさをにじませた。肩すかしなど業師の本領を見せ、横綱を終始、攻め抜いた。「かなわなかったです。(あと一歩とは)感じなかった」と、取材では悔いなしの表情で振り返った。

 昨年秋場所も照ノ富士に大善戦で沸かせた。「本当に最後の一番は特別なもの」と、2度目の結びの一番も大いに盛り上げた。

 昨年九州場所で悲願の技能賞に輝いた。2度の右膝手術があり「不安ばかり」と言う20代を乗り越え、今年6月に30代に突入する。

 胸に「向上心」を刻み新年に臨む。「落ち着いて相撲の深いところをやっていけたらいい」と相撲を探求。さらに「力も上がり幅も、どれぐらい成長できるかもまだ分からない。まだこの年になっても伸びしろを感じてるんで、もっとやっていきたい」と誓う。

 4年半ぶり上位総当たり戦。厳しい戦いながら3日目は大関貴景勝を破り、横綱も追い込んだ。「まだ終わっていない。まだまだ上位戦がある。少しでも白星を重ねたい」。ウラ技さく裂はまだまだこれからだ。

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