高橋&村元組 小松原組と“一騎打ち” 高橋自身4度目五輪へ「楽しみながら全力で」

 公式練習で調整する村元哉中、高橋大輔組(撮影・堀内翔)
 村元、高橋組をサポートする浜田、長光両コーチ(右端)
2枚

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日開幕、さいたまスーパーアリーナ)

 開幕を前にした22日、試合会場で公式練習が行われた。23日にリズムダンス(RD)を控えるアイスダンスは1枠を巡り、アイスダンス転向2季目にして日本歴代最高得点を記録した高橋大輔(35)と村元哉中(かな、28)組=関大KFSC=と、全日本3連覇中の小松原美里(29)、尊(30)組=倉敷FSC=が一騎打ちの様相。シングル時代を含め、4度目の五輪出場へ、高橋は手応えをにじませた。

 “大物”を一本釣りする準備は整った。アイスダンス転向2季目にして、北京五輪切符を射程圏にとらえる高橋と、村元のカップルは、大漁への祈りを込めるRD「ソーラン節&琴」でキレのあるステップ、ツイズルをみせ、曲中の『どっこいしょ』の歌詞に合わせた見せ場のリフトも成功。万全の形で最終調整を終えた。

 「練習を頑張ってきたので、楽しみながら全力でやっていきたい」(高橋)

 確かな手応えがある。11月のNHK杯のRDとフリー、ワルシャワ杯のRD、フリーと4連続で日本歴代最高点を更新。選考では小松原組を一歩リードしているとみられる。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の世界的感染拡大による水際対策の強化により、練習拠点の米国から帰国後は厳格な行動管理の中での調整となったが、「今できることを自信を持ってやってきた。すごくワクワクしている。やっと始まるなと」(村元)と、マリナ・ズエワコーチとリモートなどを駆使しながら、きっちりと仕上げてきた。

 頼もしい援軍もいる。ズエワ氏が来日できなかったため、リンクサイドには2人のシングル時代のコーチである長光歌子コーチ、浜田美栄コーチに帯同を打診。高橋は「『ぜひ協力します』と言っていただけた。喜んでくれてうれしかった。なんか懐かしくて、心強いし、新鮮な感じもする」と笑った。

 「選考は頭にはあるが、それよりも自分達のベストつくさないと、そこ(五輪)にはいけない」と、高橋。2年間積み上げてきたものを信じて、銀盤という名の大海原に出る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス