ブレイクダンス・福島が世界一!パリ五輪に弾み

 「ブレイクダンス・世界選手権」(4日、パリ)

 2024年パリ五輪の新競技として注目が高まる中で、女子は福島あゆみ(38)が初優勝、19年の第1回大会を制した湯浅亜実(22)が2位と日本勢が活躍した。3年後の五輪に向けて弾みをつけ、日本の金メダル有望種目に名乗りを上げた。1対1のバトル形式で8人による決勝トーナメントを勝ち上がり、決勝で日本人対決が実現。福島は持ち味の多彩な動きで有名劇場のシャトレ座の観客を盛り上げた。

 日本のブレイクダンスをけん引してきた福島が、3年後に競技の五輪デビューを控えたパリで輝きを放った。4回ずつ踊る決勝を3-1で制し「驚いた。めっちゃうれしい」と目を丸くした。パワームーブと呼ばれる豪快な回転技を繰り出す湯浅に、派手さはないが男子顔負けの多彩な動きで対抗。ジャッジの心をつかんだ。

 「仲良しの(湯浅)亜実ちゃんが上手なのは分かっていたので、出し切ろうという気持ちで臨めた」。セーヌ川沿いの歴史ある劇場で、笑みを絶やさずに踊り切った。

 語学留学先のカナダから一時帰国した21歳の時に、日本女子の先駆者だった姉の影響でダンスを始めた。かつては引っ込み思案な性格だったが、自己表現に目覚めたという。幼稚園で英語を教えたり、ダンスの指導をしたりしながら、五輪という新たな夢も追う。

 金メダルを首から下げ「3年後を見据えてベストを尽くしたい」。パリ五輪での歓喜の再現を思い描き、表彰台の真ん中で君が代を聞いた。

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