友野一希3位 SP首位も「これが実力」 2・14点差の悔しい逆転負け
「フィギュアスケート・ロシア杯」(27日、ソチ)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の友野一希(23)=セントラルスポーツ=はフリー168・38点、自己ベストの合計264・19点で3位に終わった。友野は18年ロシア杯以来、3年ぶりのGPシリーズ表彰台。田中刑事(27)=国際学園=は9位だった。男子は全6戦を終え日本勢で鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)と宇野昌磨(トヨタ自動車)がGPファイナル(12月9~11日・大阪)に進出した。26日の女子SPではカミラ・ワリエワ(15)=ロシア=がSP世界歴代最高得点となる87・42点をマークし首位発進。
シニア転向5年目で迎えたGP初優勝の絶好のチャンスを生かすことはできなかった。SP首位でフリー最終滑走で挑んだ友野は、冒頭の4回転-3回転のトーループを鮮やかに成功。流れに乗るかと思われたが、続く4回転サルコーは着氷が乱れ、終盤には転倒も。1位とはわずか2・14点差の悔しい逆転負けに、「これが僕の実力」とつぶやいた。
ただ、一つ殻を破った手応えがある。GP表彰台は18年ロシア杯以来3年ぶりだったが「前回と違って、表彰台に乗れても、悔しい気持ちあるのがビックリ。次のレベルへ踏み出せた」と、前向きに受け止めた。
次戦は北京五輪代表最終選考会となる全日本選手権(12月・埼玉)。「悔しさをバネに頑張りたい」と、大一番を見据えた。