不明選手への対応 バッハ会長は正当性強調「彼女はプライバシーの尊重を望んでいる」

 国際スポーツ記者協会(AIPS)は25日、24日に同協会に所属する若手記者が行った国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長へのオンラインインタビューの内容を公開した。

 女子テニスのダブルス元世界ランク1位の彭帥(Peng Shuai)が中国共産党の最高指導部メンバーだった張高麗元副主将に性的関係を強要されたと告白した後、安否不明となっている問題で、21日にIOCはバッハ会長らがテレビ電話を行い「安全」を確認したと発表。問題の根幹だった性的暴力に触れない内容に、国際人権団体やアスリート団体からは「中国のプロパガンダに加担した」と批判を浴びている。

 バッハ会長は「IOCを含む全世界が彼女の安全と幸せを心配していた。そのため問題が発生した瞬間からさまざまな連絡をとった。彼女は我々に健康で安全であることを示したが、明らかな理由からプライバシーが尊重されることを望んでいる。このビデオ通話での30分の会話は彼女が安全で元気であると結論付けることができる印象を与えた。世界が知りたいのは彼女が安全で元気であるということで、それがこのテレビ電話だった」と、正当性を強調。その上で「彼女は家族や友人と一緒にいて大好きなテニスに参加したいと言っていた。我々は連絡を取り合うつもりだ。北京に行く1月にもミーティングをする」と、継続して安否を確認していく考えを示した。

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