宇良 壁越えた5勝目 4年前“悪夢”に打ち勝ち豪快ウラ投げ!7日目は遠藤と対決

 高安(下)を足取りで破る宇良(撮影・高部洋祐)
 高安(左)の右足をつかむ宇良
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 「大相撲九州場所・6日目」(19日、福岡国際センター)

 人気業師の平幕宇良が元大関の高安を足取りで豪快にぶっ倒し、2連勝で5勝目(1敗)を挙げた。4年前の対戦では激闘の末に敗れて右膝を痛め、その後の2度の大けがの原因となった。“悪夢”に打ち勝ち、不屈の魂で進撃する。一人横綱照ノ富士は隠岐の海を寄り切って盤石6連勝。大関貴景勝、平幕阿炎と3人が全勝トップで並走。1差で関脇御嶽海、平幕玉鷲、宇良が追う。

 不屈の宇良がまた一つ壁を越えた。4年前同様、手を伸ばされ距離を取られたが勝負に出た。一瞬の隙を逃さず、高安の右足を取って抱えると自身より30キロ重い177キロを“ウラ返し”にした。

 切れ味抜群、業師の本領発揮。戦略に関し「分からない」といつも通り語らなかった。トップと1差に食らい付く5勝目。「別に好調と思っていない。(好調と感じるのは)千秋楽の結果が良ければ」と緩みは一切ない。

 2017年名古屋場所、力士人生が暗転した。10日目、当時大関の高安に初挑戦。足取り、とったりと猛攻。助走を付けて体当たりなど沸かせたが、最後は首投げに倒れた。

 熱闘の代償は大きかった。「あそこから膝をけがした」と右膝を痛めた。翌秋場所で右膝じん帯を断裂し、19年初場所で再発した。

 今場所3日目には2度目重傷を負った際の相手、豊昇龍を突破。「『ここまで(戻って)来たよ~』。前に当たったときは幕下だった。幕内で対戦できたことはうれしかった」とかみしめた。高安相手に悪夢に打ち勝つ白星をまたもぎ取った。

 奇跡の復活ロードの1年を締める九州。「一番一番で一喜一憂しないようにやっている。変わらず頑張っていく」と宇良は決意を込める。7日目、遠藤との人気力士対決も注目だ。

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