霧馬山“霧島ばり”のつり披露「もっとやりたい」合同稽古生配信でファン驚き

高安(右)と激しく押し合う霧馬山(代表撮影
霧馬山(右)を攻める高安(代表撮影)
ぶつかり稽古で霧馬山(左)に胸を出す高安(代表撮影)
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 大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)に向け、合同稽古2日目が26日、東京・両国国技館内で行われ関取7人が参加した。ホープ、幕内霧馬山(25)=陸奥=が関取衆の申し合いで14勝5敗と気を吐いた。初日の25日も22番取り、連日、精力的だ。

 師匠・陸奥親方(元大関霧島)譲りの技もさく裂した。自身より8センチ高く、17キロ重い、193センチ、154キロの輝(高田川)にもろ差しになると、豪快につり上げた。

 この日の稽古模様は日本相撲協会公式YouTubeで生配信。視聴者を驚かせ、チャットには「おお持ち上げた」、「霧馬山、足腰いいね」とコメントが書き込まれた。

 元大関の実力者、高安(田子ノ浦)とは激しい攻めの応酬だった。四つになると一歩も引かず、スタミナ勝負の熱戦も演じた。

 「しっかり一番一番、頑張りました。よく前に攻めて、力を出していた。(高安相手に)よく我慢して攻めようと思って、最後までよく我慢してやってたです。力を抜くんじゃなくて、もうどんどん力入れて、前に攻めにいって。本当にいい稽古になった」と、充実の口ぶりだった。

 先場所は正代(時津風)、貴景勝(常盤山)の2大関を含む三役以上6人を撃破。成長一途で9勝を挙げ、新三役も視界に入る。

 千秋楽には巨漢の千代丸(九重)を相手に、初めてつり出しで勝利。師匠が得意とした豪快技を決めたことは格別だった。

 「できるだけ稽古場でちょっとやりたいなと。できるだけ形になろうと。負けてもやりたいなと思って。いつもそう思ってますけど、なかなかそんな(出すタイミングが)ないんで。師匠からいっつも教えてもらってるんですけど、なかなかできなくて。いつもつりを教えてもらってるんですけど、自分はあんまりうまくいかない」と、苦笑いした。

 入門から師匠の映像は繰り返し見たが、まだまだレベルが違う。「いやもっと、できるだけもっとやりたいですね。そういう相撲取りたいです。まだ、力まだまだなんで。(師匠は)すごいと思います。自分はできない。これからも、できるように頑張りたい」と、新たな武器にする気は満々だ。

 合同稽古は毎場所、皆勤している。今回も残り2日、貴重な実戦機会をしっかり糧にする。「きょうみたいに、最後まで一生懸命力入れて、やりたい」と、意気込んだ。

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