高木美帆5連覇 小平にリベンジ&平昌五輪の自身Vタイム超えも「世界と戦えない」

 女子1000メートルを制した高木美帆
 女子1000メートルで優勝した高木美帆
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 「スピードスケート・全日本距離別選手権」(23日、エムウェーブ)

 W杯代表選考会を兼ねて行われ、女子1000メートルは18年平昌五輪銅メダルの高木美帆(27)=日体大職=が1分14秒60で5連覇を果たした。2位は同五輪銀メダルの小平奈緒(35)=相沢病院=で1分15秒65。男子1000メートルは小島良太(23)=エムウェーブ=が1分9秒10で初優勝した。

 レース後も喜ぶことなく、淡々とその結果を受け止めた。5連覇を達成した高木美だが、次から次へと辛口の評価が口をついた。

 「タイムも、滑りの内容も、全体的に不完全だったなって反省はある。なんとなく、全体的にちょっとずつ良くなかった感じ」。前半600メートルの通過は全体3位のタイムも、後半で挽回。それでも想定していた1分14秒台前半には届かず、出遅れたスタートは「数歩がうまく進まなかった」と首をかしげた。

 現状の記録では「世界と戦えない」と言い切る。それでも、この1000メートルで銅メダルを獲得した平昌五輪イヤーに自身が残した優勝タイムは1分14秒89。悲観しているのではなく、ただただ視線が高いのだろう。

 もちろん根底には、シーズンを重ねる中で「ここから上げていきたい」との思いがある。この1本で全力を出し切れなかったことによる「不安や、考えているところではない」ともいう。「悔しい気持ちは残る」が「消化させて自分の経験にしたい」と語った。

 24日には世界記録を持つ1500メートルが控える。「北京五輪を見据えた時、少しでも自分の中での質を上げたい」と話していた“本命”種目で大会を締めくくる。

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