樋口新葉 トリプルアクセル初成功 五輪シーズン絶好滑り出し「全部いい感じ」
「フィギュアスケート・ジャパン・オープン」(2日、さいたまスーパーアリーナ)
フリーのみ、レッドとブルーの2チーム対抗戦で争われ、樋口新葉(20)=明大、宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=らのチームブルーが合計896・86点で勝利した。樋口はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を初成功。宇野は5本の4回転に挑戦し、2本成功にとどまった。チームレッドは841・12点だった。
大技をついにものにした。トリプルアクセルを試合で初成功させた樋口は「踏切の方向、飛び上がりの浮きが全部いい感じで合わさってできた」。練習で初成功したのは2017年。昨季は積極的にプログラムに組み込むも、成功評価が得られなかった。今回、出来栄え点2・40の高評価を得る高い完成度で跳び、22年北京五輪シーズンを滑り出した。
4年前の平昌五輪シーズンは前半戦で好成績を残すも、代表選考会を兼ねた全日本選手権4位で落選。「悔しい気持ちを忘れることなくこの4年間頑張ってきた。最後まで集中を切らさず、ちゃんと自分の演技をしたい」と樋口は言う。
今はまだ、大技の成功に一喜一憂してしまう自分がいるだけに「良くも悪くも動揺しないように練習したい」。成長を止めるつもりはない。