女子バスケ銀のホーバス氏が男子新監督に パリ五輪へ再び“ホーバスマジック”再現だ

 日本バスケットボール協会は21日、東京五輪で女子日本代表を日本史上初の銀メダル獲得に導いたトム・ホーバス氏(54)が男子代表の新監督に就任すると発表した。男子を率いたフリオ・ラマス氏(57)は退任。女子代表監督は同代表をアシスタントコーチとして支えた恩塚亨氏(42)が務める。

 圧倒的なスピードと高い3点シュートの決定率で銀メダルを獲得し、世界を驚がくさせたバスケットボール女子日本代表を率いたホーバス氏が再び日の丸を背負い、今度は男子代表監督を務める。

 ホーバス氏は2017年に女子代表監督に就任以降「世界一の厳しさ」を自認する長期の代表合宿を重ね、高いチーム力を構築。試合中の鋭い視線や日本語で選手を厳しくしかる姿が多くの注目を集めた一方、選手からは「トムさん」と呼ばれ慕われた。東京五輪では、米国との決勝戦後に話した「スーパースターはいないけど、スーパーチーム」との言葉も話題となった。

 世界ランク35位の男子代表は強化試合で同5位のフランスに勝利するなど確実に実力が向上している。とはいえ13年ぶりに出場した19年W杯は5戦全敗。45年ぶり出場の東京五輪も3戦全敗だった。

 ホーバス氏は長年女子の指導者を務めており男子への指導力は未知数。また男子はチームの核となるNBAの八村塁(ウィザーズ)、渡辺雄太(ラプターズ)は代表活動日数に制限があり、女子のような長期の合宿参加は見込めない。それでも、日本人、日本バスケへの理解も深く、選手と積極的にコミュニケーションも取れるホーバス氏。女子で見せた“ホーバスマジック”を再現する。

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