パラ柔道銅メダルの瀬戸 歓喜もガッツポーズは“我慢”「後から写真恥ずかしい」

柔道男子66キロ級(視覚障害)3位決定戦でギオルギ・ガムジャシビリ(ジョージア)に内股すかしを決め、ほえる瀬戸勇次郎=日本武道館(撮影・伊藤笙子)
メダル授与式を終え、笑顔を見せる瀬戸勇次郎=日本武道館(撮影・伊藤笙子)
柔道男子66キロ級(視覚障害)3位決定戦で一本勝ちし、畳に一礼する瀬戸勇次郎=日本武道館(撮影・伊藤笙子)
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 「東京パラリンピック・柔道男子66キロ級・3位決定戦」(27日、日本武道館)

 初出場の瀬戸勇次郎(21)=福岡教大=が、ジョージア選手に一本勝ちして銅メダルを獲得した。

 瀬戸は大内刈りを返されて先に「技あり」を奪われたものの、落ち着いて「技あり」を奪い返した。続けて、相手の技に対して「狙っていなかった」と反応した内股透かしを完璧に決めて「一本」を奪い、逆転勝利。銅メダルを獲得し、「この日に向けてやってきたので、いい結果を出せてホッとした」と声を弾ませた。

 落ち着き払っている21歳は、メダルを決めた後もガッツポーズなどのリアクションは皆無で、まっすぐ開始位置に戻った。勝ち名乗りを受けて相手と礼をし、場外に出てからも一礼。畳を降りると、ようやく白い歯をのぞかせてスタンドの関係者に向けて拳を突き上げた。

 「派手なカッツポーズは似合わない」と自身のキャラクターを明かしつつ、「後から写真とかで抜かれると恥ずかしい(笑)。大学の仲間にはそういうのをモノマネしてばかにしてくるヤツが結構いるので。下手なガッツポーズをするよりはその方がいい」と告白。武道家らしい一面と同時に、現役大学生らしい素顔ものぞかせた。

 先天性の弱視を抱えており、高校3年だった17年から視覚障害者柔道に転向。同階級で3連覇のレジェンド藤本聰(46)に勝って代表切符獲得し、メダルをつないだ。21歳のホープは「やっぱり君が代を聴きたかったが、また次を目指して頑張る」と3年後のパリ大会にも意欲を燃やした。

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