坂本花織 今季初戦V発進 五輪シーズンのフリー曲「すごく悩んでる」
「フィギュアスケート・げんさんサマーカップ」(12日、滋賀県立アイスアリーナ)
男女フリーなどが行われ、女子はショートプログラム(SP)1位の坂本花織(21)=シスメックス=が143・50点で合計217・24点で優勝した。今季初戦を好発進したが、五輪シーズンのフリー曲は「すごく悩んでる」と明かした。
五輪シーズンの初戦を優勝で飾った。坂本は冒頭の3回転フリップ-3回転トーループを決めるなど、ミスのない演技で華麗に舞った。曲は18-19シーズンの「ピアノレッスン」。今季のフリー曲は「いろいろ考えがあって」決めかねているという。
振付師のブノワ・リショー氏からは「オリンピックシーズンに向けて新しいものを」と新曲を提案されたという。坂本も大会前のアイスショーで新曲を披露したが「その後から調子が崩れてしまって、人前で出せる状態ではない」と今大会のフリーは断念した。
演技後は「やり通してほしい先生の気持ちと、(振り付けてもらった)過去の3つより難しいプログラムを(北京五輪代表)選考の全日本までの4カ月間でできる気がしない自分の気持ちもあって」と苦悩を明かした。「今後どのプログラムにするかはまだ明確に決まってない。(昨季まで演じた)マトリックスは全く選択肢にはない。いろんな意見があるので、すごく悩んでる状態です」と難しい表情だった。