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照ノ富士「不動心」の口上に「何ごとにもぶれない精神」への思いを込める

 日本相撲協会は21日、都内で臨時理事会と秋場所(9月12日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、2場所連続優勝に準ずる好成績を挙げた大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=の横綱昇進を満場一致で決定した。

 昇進伝達式で照ノ富士は「謹んでお受けいたします。不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」と口上を述べた。

 新大関、再大関時と2度行い、今回が3度目となる伝達式。かむことなく、堂々と思いを込めた。会見では「ホッとしました」と安どした。

 「不動心」の言葉には「何ごとにもぶれない精神を持って、これからも頑張っていきたい思い」と、両膝のけが、病気で序二段まで落ち、どん底からはい上がった不屈の気持ちで今後も戦う決意。

 「横綱の品格」に関しては「横綱という地位は協会の看板を背負って立てる地位だから。親方(伊勢ケ浜親方=元横綱旭富士)とおかみさんと相談してどういう生き方をすべきか考えて入れた。今まで通りではダメ。みんなの見本になるような横綱でいたいと思っています」と説明した。

 晴れの舞台を務め終え「良かった。自分の中では満点だと思う」と、胸を張った。

 平成生まれ初の大関に続き、初の横綱。令和初の横綱誕生になる。「頑張ってきて良かったな」とかみしめた。序二段まで落ちた時も頂点への思いは決して失わなかった。「目指しているのはあくまで一番上の地位というのは入門当時や落ちた時でも思っていたこと。やるなら徹底的にやるということを心の奥で考えていた」と、語った。

 平成初の横綱である師匠の伊勢ケ浜親方は「ここまで来たんだなという感じ。(口上は)一緒に考えて決めた。よく言ったんじゃないかな」と感無量。まな弟子の努力を間近で見てきた。「本人ができることを最大限やるしかない、その気持ちが一切ぶれることなくやってきた。それをこれからも続けていってほしい。品格、力量を認められて横綱になっている。さらに磨きをかけて横綱とはこういうものだと認識して頑張ってほしい」と、エールを送った。

 横綱土俵入りの型は自身と同じ不知火型を弟子の元横綱日馬富士に続き、選択した。もちろん自身が教えるつもり。「2人目の横綱だしね。これ以上何も言うことはない」と、師匠冥利(みょうり)をかみしめた。

 新横綱も師匠の思いに応えたい。「やっとつかんだという、そこまでの道のり。親方がいないと考えられない。ありがたい気持ちでいっぱい。一番の支えになりました」と、感謝した。

 新横綱の秋場所(9月12日初日、両国国技館)へ向け、ゆっくりする気もない。「ひと息つくとたるんでしまう。常に毎日頑張っていく。自分の中で足りない部分はたくさんある。そういうことを理解して磨いていく」と笑顔なく言い切った。

 モンゴル出身横綱では朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜に続き5人目。横綱の品格を問われた先人も多い。多くの先輩横綱から吸収するものがあるかと問われ「自分がどういう人か、横綱という地位はどういう地位か、親方に教わってこれからも精進していきたい。生き方で証明したいと思っている」と、所信表明をした。

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